2009年09月03日

郷愁の二つの意味

郷愁という言葉を広辞苑(第五版)で引くと、次の二つが載っています。

 ①他郷にある人が故郷をなつかしんで寄せる思い。ノスタルジア。
 ②過去をなつかしむ気持ち

前の記事に書いたライトノベルのシリーズの2作目を読み終えました。

半分の月がのぼる空〈2〉waiting for the half‐moon (電撃文庫)

1作目は読み切り用に書かれていたので、一応完結しているのですが、
2作目は次回に続くことが前提になっていて、続きが気になるところで
終わっています。

場面のほとんどが病院で、そのせいもあって登場人物は少ないので、
まるで箱庭のような世界の中の物語のように感じます。

でも、主人公が高校2年生で、さびれた町を出て行くことを夢想して
いるという設定を考えると、青春の時期というのは箱庭世界の中で
もがいていたような気がします。
私も主人公と同じ様に、強く故郷を出たがっていたことを思い出し
ました。

故郷が舞台であること。
そこでの青春小説であること。

この二つの意味で、この小説に郷愁を感じています。

誕生日が近くなると、どうも物思いにふけりがちでいけません。


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遠州在住、伊勢志摩出身。アマチュアのバッハ・ヘンデル・讃美歌歌い。キリスト者(日本キリスト教団。2009年受洗)。学生時代の専攻は日本文学(近代)。卒論は三島由紀夫の作家論。
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